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内装/設計施工会社におけるBtoB提案営業の型化支援(自動化・AI活用)

少人数でも提案スピードと精度を上げ、売上に直結する営業体制を整備

基本情報
業界 建設/内装(設計施工)
期間 約8〜12週間
支援範囲 提案営業 / 見積・段取り / 自動化・AI活用 / 分析・レビュー設計
体制

プロジェクトリード: Yohaku Shift 武田

ご支援先: 営業部長・積算/見積責任者・工事部長

この事例で分かること

  • 提案営業を「属人の頑張り」から「回る仕組み」へ移す方法
  • 見積・段取りの「抜け漏れ」を仕組みで防ぐ設計
  • AIを「現場で壊れない形」で運用に組み込む考え方
  • 少人数でも提案・深耕・情報収集を並行できる体制
  • 受注/失注の学びを蓄積し、勝ち筋を再現する分析設計

概要

内装施工会社・設計施工会社の BtoB 提案営業は、**「案件化してからの情報整理」「見積り前提の抜け漏れ」「社内外の段取り」**が重なり、提案に入るほど忙しくなる構造を抱えがちです。
結果として、少人数ほど 提案が”詰まる”→ 提出が遅れる → 比較検討で不利になる という循環が起きます。

本支援では、提案営業を「属人の頑張り」から「回る仕組み」へ移すために、以下をセットで整備しました。

  • 提案プロセスの型化(現状整理 → 課題 → 提案 → 見積 → 段取りの順序固定)
  • 見積り前提のチェック・段取りの型化(抜け漏れ防止のゲート設計)
  • 情報収集と記録の自動化(顧客/競合/案件情報を集約し、追える状態へ)
  • AI の実務組み込み(図面・仕様・議事録・メールの要点抽出/資料たたき台作成)
  • 分析とレビューの型化(パイプラインと受注要因の見える化 → 改善が回る状態へ)

守秘の都合上、個別のクライアント名や成果物の原本は出せませんが、構成・考え方・進め方が分かる形で再構成しています。


内装・設計施工の現場で「DX/AI のインパクトが大きい」課題

1) 案件情報の欠落・散在

  • 施主要望、レイアウト、仕様、制約条件がメール・口頭・図面に散り、全員の認識が揃わない
  • 「あとで聞けばいい」が積み上がり、見積直前に手戻りが起きる

2) 積算・見積の属人化

  • 過去案件の類似検索ができず、毎回ゼロから読み直しになる
  • 前提条件(範囲/含む含まない/納期/施工条件)の抜け漏れが再発する

3) 協力会社見積の回収遅延

  • 見積依頼の情報が不足し、差し戻し → 再依頼で時間を失う
  • 回収状況が追えず、リマインドが属人化する

4) 営業・設計・工事の分断

  • 営業が受注に寄り、工事側が「聞いてない」に陥る
  • 施工条件・段取り・リスクの見立てが提案に反映されない

5) 既存顧客の深耕が続かない

  • 日々の案件対応に押され、顧客接点が”案件が出た時だけ”になる
  • 競合/顧客の動きに気づけず、相談の起点を失う

6) 「売上につながる分析」ができない

  • 案件数・受注数は見えても、**勝ち筋(受注要因)と負け筋(失注要因)**が構造化されない
  • 次の一手が「頑張る」になり、改善が積み上がらない

目標(この支援で揃えた”勝ち方”の定義)

  • 提案~見積提出までのリードタイム短縮
  • 見積前提・段取りの抜け漏れ削減(手戻り削減)
  • 協力会社見積の回収遅延の抑制(状況が見える)
  • 提案ストーリーの質の安定(誰がやっても同水準)
  • 既存深耕の継続(少人数でも回る)
  • 受注/失注の学びが溜まり、改善が回る状態

実施内容(自動化・AI を”運用として”組み込み)

  • 提案の型化(順序の固定)
    • 案件ヒアリングのテンプレ整備(必須項目の統一)
    • 現状整理 → 課題 → 提案 → 見積 → 段取りのフロー固定
    • 提案ストーリーの骨子テンプレ整備(意思決定順序の統一)
  • 見積り前提のゲート設計(抜け漏れ防止)
    • 仕様/範囲/条件のチェックリスト整備
    • “含む/含まない”の明文化ルール整備
    • 提出前レビューの最小運用(通過条件の固定)
  • 段取りの型化(営業 → 設計 → 工事の分断防止)
    • 社内依頼の手順化(依頼先・期限・成果物の固定)
    • 施工条件・リスク観点の提案反映ルール整備
    • 案件引き継ぎフォーマット整備(言った/言わない防止)
  • 情報の集約(検索できる状態づくり)
    • 案件・顧客・提案・見積・工事の情報を 1 か所に集約
    • 過去案件の”類似検索”ができる分類設計(タグ/キー)
  • 自動化(少人数でも回る仕組み化)
    • 見積依頼の自動生成(必要情報の埋め込み)
    • 見積回収状況の可視化(未回収の検知/リマインド)
    • 顧客/競合/業界ニュース収集の自動化(集約 → 配信)
  • AI 活用(判断に使うための要点化)
    • 図面/仕様/メール/議事録の要点抽出(論点・未確定・宿題の整理)
    • 提案資料の”たたき台”作成(構成 → 箇条書き → 根拠整理)
    • 競合/顧客ニュースの要約と示唆抽出(営業で使う 1 枚化)
    • 失注理由の文章ログを分類し、学びとして蓄積
  • 分析・レビューの型化(改善が回る状態)
    • パイプライン定義(ステージ基準の固定)
    • 受注/失注要因の構造化(分類の統一)
    • 定例レビューの設計(見る順序・判断ポイントの固定)

AI を”現場で壊れない”形にするガードレール

AI は便利ですが、内装・設計施工の提案では 誤読や前提違いが損失になります。
そのため「AI に丸投げ」ではなく、次の運用ルールで設計しました。

  • AI の役割の固定:生成ではなく要点化・抜け漏れ検知・たたき台作成に寄せる
  • 入力の固定:テンプレに沿って情報を入れる(案件情報の粒度を揃える)
  • 出力の固定:見出しと形式を統一(読む側の認知負荷を下げる)
  • 人の最終判断の明確化:見積条件・範囲・金額は必ず人が確定
  • 記録の一元化:AI の出力も意思決定ログとして残し、再利用できる形にする

結果(売上に効く”体制の変化”)

  • 提案準備が「毎回ゼロから」ではなく、型に沿って組み上がる状態へ
  • 見積前提と段取りの抜け漏れが減り、手戻りが起きにくい状態へ
  • 見積依頼・回収・リマインドが自動化され、ボトルネックが可視化される状態へ
  • 少人数でも、提案・既存深耕・情報収集を並行でき、機会損失が減る状態へ
  • 受注/失注の学びが蓄積され、勝ち筋の再現性が上がる状態へ

「忙しいほど提案が遅れる」から、「忙しくても提案が進む」へ。
これが少人数で売上を伸ばすための現実的な打ち手になります。

納品例

実際に納品した成果物の一部(イメージ)を掲載しています。ご面談の際は守秘義務の範囲内で、構成・考え方・進め方を中心にご説明します。

案件ヒアリングテンプレ(必須項目の統一)

案件化直後に揃えるべき情報を固定し、後工程の手戻りを抑えます。

Notion / Sheet

見積前提チェックリスト(含む/含まない・条件・リスク)

見積提出前のゲートとして機能し、抜け漏れを減らします。

Notion / Doc

提案ストーリーテンプレ(意思決定順序)

結論→根拠→具体→確認の順序で、誰が作ってもブレにくい構成へ。

Doc / Slides

見積依頼・回収の運用(自動化設計)

依頼文生成、回収ステータス、未回収検知、リマインドの導線を固定。

Sheet / Notion

営業情報ダイジェスト(ニュース収集→AI要点化)

顧客/競合/業界ニュースを集約し、営業で使える要点に整えます。

Notion / Slack

受注/失注要因ログ(分類の統一)

失注理由を改善に使える粒度で蓄積し、勝ち筋を再現できる状態へ。

Notion

よくある質問

Q. AIを入れると現場入力が増えませんか?
A.

入力を増やす設計は採りません。既存の見積・案件メモ・メール/議事メモから必要十分だけ拾い、レビュー/例外処理は人が握る運用にします。

Q. 積算・見積の精度はAIで上がりますか?
A.

精度をAIだけで上げるのではなく、見積の前提・差し戻し理由・協力会社依頼テンプレを揃えて、精度が上がる土台(型)を作ります。

Q. 小規模でも運用できますか?
A.

少人数前提で、ゲートとテンプレと定例だけに絞ります。運用負荷が増える設計は採用しません。

Q. 情報漏洩が心配です
A.

守秘範囲を前提に、データ取り扱い・権限・ログ・出力の扱い(外部共有禁止など)を先に決めます。

Q. どこから着手するのが良い?
A.

まず見積前ゲートと案件決定ログから始めるのが最短です。ここが揃うとパイプラインの可視化と再現性が一気に上がります。

初回60分は状況整理と論点の特定まで。提案は「必要なら」後日でOKです。

初回60分(オンライン) 1営業日以内に返信 守秘・匿名化前提でOK